【第3章 相撲部屋での苦労話し】
お相撲さんは、体が大きいので施術は大変でしょうと聞かれます。
しかし、一般の方の方が筋肉は固いです。
彼らはプロのアスリートなので脱力すれば本当に柔らかい。いい筋肉です!
アスリートの解し方に注意しなければならないのは、試合は何日にあるのか?というところです。
試合の3日前か1週間前かで、ボクシングも変わる。
試合前なら軽く解します。アップ用の施術です。
試合当日は、体に羽が付いたような感じに仕上げなくてはいけません。
ただ、解せばよいのではないのです。
解しすぎたら、力が入らなくなるのです!
まだ、若い頃の失敗ですが、後楽園ホールでボクシングの試合で気合をいれて解したら、選手の力が抜けて、負けてしまいました。
このように、ただ解すといっても、選手の状態や筋肉の質、リンパのつまりや状況を把握することも必要なのです。
マニュアル本のように、揺らしたり、動かす作業は、現場では通用しないのです。
塾生さんに伝えたいのは、この「洞察力」です。この感覚を診断力ともいいますが、これを身につけないと、本物の医術は身につかないのです。
そのための九伝流道場なのです!!
第4章へ続く。。。
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